2024第2回学長文学歴史サロン
第2回(8月25日)
①レクチャー「鵯越の逆落しはどこか『一ノ谷』地名の広狭二義説」
学長 田辺眞人
動画リンク⇒文学歴史サロン2024「鵯越の逆落しはどこか」序章
寿永三年(1184)2月7日、神戸での源平の決戦で、福原遷都以来この地を熟知し数の上でも優勢だった平家軍が敗退してたのは。義経の鵯越の坂落し作戦の結果だった。この鵯越の位置について従来、論争があった。歴史地理上、鵯越は六甲山地中央部を南北に越え北区山田と兵庫津を結ぶ山越えみちなのだが、「平家物語」は繰り返し「一の谷の後ろなる鵯越」と明記しているからである。坂落しの舞台は兵庫り背山なのか、須磨の背山だったのかという論争である。
田辺眞人著「神戸かいわい歴史を歩く」より
②琵琶演奏『琵琶で聴く勝者と敗者それぞれの一ノ谷合戦』より
「逆落し」(ハイライト)
筑前琵琶奏者 川村旭芳
動画リンク⇒◇第2回文学歴史サロン 『琵琶で聴く勝者と敗者それぞれの一ノ谷合戦』 「逆落し」ハイライト
「逆落し」 《戦の神》と後世までも称えられる源義経の名を、一躍世に知らしめるきっかけとなった奇襲戦。「鹿も四つ足 馬も四つ足 鹿の越えゆくこの坂路 馬の越せないと道理はないと 大将義経真先に~」と、かつて小学校唱歌に歌われた、源平合戦お馴染みの名場面です。田辺学長のレクチャーに合わせて選曲いたしました。
③対談『琵琶の楽器と平家物語』
川村旭芳/田辺眞人
動画リンク⇒◇第2回文学歴史サロン対談 『琵琶の楽器と平家物語』
多く人が文字を読めなかった時代、物語は人が語り継がれていった。とりわけ、「平家物語」は琵琶の楽器演奏とともに語られました。
レクチャー「鵯越の逆落しはどこか『一ノ谷』地名の広狭二義説」 資料